※本内容は、遺跡好き・戦跡巡りをしている人などにおすすめの記事となります。
最近は忙しくてなかなか本記事を公開する時間が取れず、その間ずっと気をもんでいた。
というのも!先日茨城県美浦村で開催された「廃墟景観シンポジウム Vol.3 ~戦争遺構が今、語るもの~」で、鹿島海軍航空隊跡を見学する機会があったので、ぜひ紹介させて欲しいと思う…!
「廃墟景観シンポジウム」とは?
前述の通りなのだが先日、廃墟好きな私にとっては超テンション上がりまくりの「廃墟景観シンポジウム Vol.3 ~戦争遺構が今、語るもの〜」なるイベントに参戦させて頂いた!
何度も言うようだが、実はこのイベントや鹿島海軍航空隊跡(地)の件を、ずっと語りたくってたまらなかったのだ…!!
「廃墟景観シンポジウム」とは、廃墟や戦争遺構などの歴史的な場所に焦点を当て、それらの場所が持つ歴史や魅力を探り、未来を考えるイベント。
現在まで、異なる時代やコンセプトの廃墟をテーマにし、写真家や専門家をゲストに招いてシンポジウムが行われてきた。
イベントに参加する事によって参加者は新しい視点を得ることができ、廃墟(や戦争遺構)により関心を寄せ、その場所に残る物語の理解を深めることが出来る。
それ以外にも廃墟や戦争遺構の保存・再利用の可能性も考える事ができ、廃墟景観を間近に見れて大感激のイベントだった。
過去開催されてきた 廃墟景観シンポジウム
2022年11月に初開催された「廃墟景観シンポジウム」(第1回)は、神戸の「旧摩耶観光ホテル」をテーマに開催される事となった。
※実は2021年に「旧摩耶観光ホテル」は国の登録有形文化財となっている。
イベントが行われた背景には、文化財登録記念という事も理由としてあるのだろうか?
その後、2023年10月:第2回目のイベントを鳥取県の旧若松鉱山を舞台に開催。
特に「旧摩耶観光ホテル」通称マヤカンは「廃墟の女王」とも名高いスポットで、「廃墟好きなら、絶対一度は耳にしたことがありますよね!?」←というくらい有名なスポットだ。
そしてついに2024年2月「廃墟景観シンポジウム Vol.3〜戦争遺構が今、語るもの~」が茨城県の戦争遺跡「鹿島海軍航空隊跡」で開催されることとなった!
イベントリンク▶ https://heritabi.com/haikyo3.heritabi.com/
このイベントの良い点はシンポジウム+特別展+見学会のフル参加をしても良し、
シンポジウムのみの参加や、現地には足を運べなくともオンライン視聴で参加ができたり自由度が高いこと。
私は送迎付きのシンポジウム+特別展+見学会のフルコース¥5,000‐で参加をすることに。
送迎希望者は指定の土浦駅に集合し、バスで見学会の会場へ移動。
午前中は鹿島海軍航空隊跡見学会(会場:鹿島海軍航空隊跡)に参加をし、午後からシンポジウム(会場:美浦村中央公民館)に参加。
シンポジウム終了後は土浦駅までの送迎もついて、本当に至れり尽くせりのすごいイベントで、心の中で嬉しい雄叫びをあげていたw
茨城県の戦争遺跡「鹿島海軍航空隊跡(地)」
廃墟景観シンポジウム Vol.3の午前の部で「鹿島海軍航空隊跡」を見学することができたのだが…
この場所がどのようなスポットなのか、ということを記しておこうと思う。
基地敷地面積は約27.8ha、約84,242坪。
なんと東京ドーム約6個分!サッカーコートで例えると約39面分の面積なのだそうだ。
その広大な敷地だが、実を言うと鹿島海軍航空隊跡地は、最近まで取り壊しが検討されていた施設だった。
それが一転、保存されることに至ったストーリーとは?
シンポジウムで聞いた話によると、当初、鹿島海軍航空隊跡地は取り壊されてフットサル場になる予定だったという。
史跡を後世へ遺すために動き出した、クラウドファンディング プロジェクト。
茨城県美浦村。かつてこの村には、「鹿島海軍航空隊」があった。
1938年、鹿島海軍航空隊は水上機の練習航空隊として発足したのだそう。
練習航空隊は日夜、厳しい飛行訓練に励んでいた。
時には1000人を超える大所帯となったこともあったらしい。
だが現代まで、ほぼ手つかずで放っておかれたこの史跡は、今にも朽ちつつあった。
そんな最中、国内に今も残る貴重な戦争史跡群と景観を未来へ継承するため、保存と公開に向けたクラウドファンディング プロジェクトが始動することとなったのだ。
2022年8月24日、Twitter(現X)で鹿島海軍航空隊跡の〝保存と公開〟に向けたクラウドファンディングが始まりました!という投稿を見つけたので2022年の夏にはもうプロジェクトがスタートしていた、という事になる。
クラウドファンディング終了日は同年9月30日。
期間中、第一目標の500万円を達成し、最終的な支援総額はなんと9,650,000円にも上った。
支援者の総人数は396名。
詳しい話が知りたい人はコチラへ
https://readyfor.jp/projects/kasima1936
クラウドファンディングのプロジェクトで成功を収めた事で、昨年から鹿島海軍航空隊跡地が公開され、今日(こんにち)ではシンポジウムや見学会、写真展までもが開催されるようにもなった。
といっても実はクラウドファンディング実施以前にも「鹿島海軍航空隊跡地」は、「ゴジラ-1.0」「映像研には手を出すな!」をはじめ、数多くの映画やドラマのロケ地として既に活用されている。
※余談ではあるが『ゴジラ-1.0』は世界最高峰の映画賞、映画芸術科学アカデミー主催の「第96回アカデミー賞」で視覚効果賞を受賞した作品となった。
さて、これまで滔々と事前情報を書き記してきたのだが、そろそろ本題:イベント参加時の現場のリアリティーそのまま、現地の写真も紹介していくことにしよう…!!
本内容は、遺跡好き、戦跡巡りや史跡巡りをしている人などにおすすめの記事。
この先お読み頂き、是非「鹿島海軍航空隊跡地」に興味を持ってくれたら嬉しい。
鹿島海軍航空隊跡地へのアクセス
「鹿島海軍航空隊跡地」の場所は茨城県の美浦村(みほむら)という村にあるのだが、公共交通機関で向かうとなるとアクセスにはやや難がある。
〒300-0402 茨城県稲敷郡美浦村大山
(2024年5月時点の交通情報では)基本的には車かバイク等でのアクセスをおすすめする。
もし、公共交通機関で行くとすると電車でJR常磐線・土浦駅まで行き、タクシーで「鹿島海軍航空隊跡地」に向かうのが現実的だと思われる。※土浦駅から〜車での移動だと30分ほど。
イベントスケジュール
本イベントではいくつかプランが用意されていた。
私は送迎付きのプランを申し込んでいた為、この日は土浦駅集合→鹿島海軍航空隊跡→美浦村中央公民館→ 土浦駅解散というスケジュールで動くこととなった。
まずはバスで鹿島海軍航空隊跡へ移動
8:45に土浦駅に到着。今日は私、ソロ参加だ…!!
nann…
\バスの団体名にイベント名書かれてある!!と、一人でテンション爆上がりした瞬間/
バス車内ではイベントの案内事項や注意事項などをアナウンス。
イベントの案内が終わると、バス車内ではおすすめの廃墟談議が繰り広げられた笑
私たち参加者を移動中のバス車内でも楽しませてくれた´-
さて、お待ちかねの現地に到着!MAPを見てるだけでワクワクが止まらない!
場内広く、とっても見どころがありそう。
ここが入り口だ……!
※入園料は改定されて金額が変わっていると思うので、事前に情報チェックして足をお運びください!
入口向かって左サイドはスロープ、階段の作りとなっていた。
中はどんな風景が広がっているのだろう…!
訪問した人が様々ノートに書き込みをしていた。
廃墟景観シンポジウムの看板を発見!!
どうやらカーテンは当時のものではないらしい。
なんだコイツは…!
廊下の隅に追いやられるように置かれていた戦時の産物(?)
地中に埋まっているような風貌で表面に土のようなものが付着している様子がうかがえる。
柿渋色のコンパクトなドアは、開けたい気持ちはあったものの…開けたりはしなかった。
※なんとなく勝手に開けたら怒られそうだったからw
中には何があったんだろう??
そこまでの大きさでもなかったので、掃除用具入れか何かだろうか?と勝手に想像していた。
おそらく破損させられてしまったであろう色の可愛い青竹色のドア。
少し半開きになっている。
こちらの方は上段だけくり抜かれてしまっているのか…?
逆にそういうドアの仕様にも見える。
崩壊している照明装置。
外カバーが重力に押し負ける形でぶら下がっている。
中身は、取り外されてしまったのか脆くなって壊れたのかは不明だ。
床がもう少ししたら表面がシールのように剥がれてしまいそう。
あと2,3歩と足を踏み入れた先には怪しげな通路が右奥に伸びている。
旧鹿島海軍航空隊本庁舎の外観【1】
2月はまだ寒かったので(冬)
ツタも冬仕様でほぼ枯蔦だった。
旧鹿島海軍航空隊本庁舎の外観【2】※裏側からパシャリ
夏に訪れることができたなら…青々としたツタが絡まる様子が撮影できるに違いない。
↑次回予告↑
まだまだ続くよ…!!!
続報を待て。
※次回、いよいよお気に入りの写真達が本格的に掲載。
コメント
歴史的遺物は残していきたいね…
ちなみに廊下の写真は「消火栓」かな〜?w違うかなw
言われてみればそれっぽくも見えてきた❣️