※下記、紹介した中には管理者が常駐していない鍾乳洞・洞窟がございます。
当方では現地での事故、事件などにおけるいかなる事象が起こった場合でも、被害における一切の責任を負いかねます。
はじめに
日本には、自然が生み出した神秘的な洞窟や鍾乳洞が数多く存在しています。
本記事では、独断と偏見で選んだ全国の各都道府県の見ごたえのある洞窟・鍾乳洞スポットを幅広く紹介します!!
特にジオスポットやアウトドアが好きな方には必見のスポットばかりです。
新たな冒険の旅先を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
↓鍾乳洞・洞窟47都道府県Ver.↓(サクッと情報取得したい方はコチラ)
↓【北海道&東北エリア特化】鍾乳洞マニアが選ぶ!鍾乳洞・洞窟スポットリスト!↓
↓【関東エリア特化】鍾乳洞マニアが選ぶ!鍾乳洞・洞窟スポットリスト!↓
↓【中部エリア特化】鍾乳洞マニアが選ぶ!鍾乳洞・洞窟スポットリスト!↓
※ご紹介メインは鍾乳洞&洞窟ですが一部、洞窟未満(番外編)のスポットも含まれます。
ブログ公開時の情報は、時間の経過によって変更が生じる可能性がありますのでご了承ください。
地域別まとめ
近畿エリア
1.三重県
・阿曽の風穴(あそのふうけつ)
阿曽の風穴は、石灰岩の天然の洞窟です。水による浸食を受けて形成されました。
洞内には照明が設置されています。
この洞窟は古代より神聖な場所とされてきました。
一説によるとこの洞窟では儀式が行われ、洞窟の壁には当時の生活や信仰を示すような岩絵が残されているとのことです。
📍三重県度会郡大紀町
アクセス:
🚃JR阿曽駅から徒歩約30分
🚌三重交通南紀特急バス 阿曽停留所 徒歩20分
🚗大宮大台ICから車で約15分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
なし | なし:自由見学 | 駐車場あり |

・篠立の風穴(しのだちのかざあな)
三重県熊野市に位置する篠立の風穴は、1977年(昭和52年)3月28日に三重県の天然記念物に指定された洞窟。この風穴は、石灰岩中にできたトンネルが侵蝕されてできたそうです。
内部には石筍や石柱といった鍾乳石を見ることができます。
洞内にはキクガシラコウモリが生息。出産の場として風穴を使ったり、冬眠をしたりしています。
また、その糞を餌とする希少な洞穴性生物、イセカマドウマやウエノホラケヤスデも確認されており、こういった生物が共存する風穴は、生物学的にも地質学的にも非常に貴重な価値を持っているとの事です。他、洞内の壁面には、江戸時代に書かれた壁書が残されているようです。
普段は一般の立ち入りが制限されています。
鍵が厳重に管理されており、見学には目的を明確にした上での許可が必要です。
過去、遊学祭というイベントで入洞できたという情報も見つけました。
※余談ですが白石工業桑名工場跡という廃墟(産業遺構)が近くにあります。
📍三重県いなべ市藤原町篠立
アクセス:
🚗養老ICから車で約32分
🚃三岐鉄道北勢線 阿下喜駅 下車→🚌【アイバス(無料)】「立田線古田」行き 乗車→
篠立口 停留所 下車
料金 | 入洞時間 | 備考 |
※イベント参加する場合は 参加料金がかかる場合があります。 | ー | 一般公開されていない (※許可を取るか、風穴探検イベント等の実施時に入洞できる場合あり。) |

・天の岩戸:恵利原の水穴(あまのいわと:えりはらのみずあな)
※水穴なので✗中に入ることはできないです。
水穴の中には外からは見えない大きな洞窟があるそうです。
天の岩戸は、天照大神が一時身を隠されたと伝えられる日本神話ゆかりの地。
湧水が湧き出し、「恵利原の水穴」として名水百選にも選ばれています。
近くに位置する「禊滝(みそぎたき)」は、修行者が古くから身を清める場として使われていたとの事です。一部では、あるアニメの伝承地のモデルになったとも噂されています。
📍三重県志摩市磯部町恵利原
アクセス:
🚗伊勢西ICから車で約20分
🚌【三重交通】天の岩戸口 停留所 下車、徒歩約20分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
ー | ー | 駐車場あり(無料) ※大型バスの進入不可 |

・大沢の風穴
伝承あり。風穴の中に入ることは難しいと思われます。
周辺の案内板では「風穴」としか記載されていないようです。
草木が生い茂っていたり、険しい山道を歩くのでスニーカーがおすすめ。
📍三重県志摩市磯部町恵利原
アクセス:
🚗伊勢西ICから車で約20分
🚌【三重交通】天の岩戸口 停留所 下車、徒歩約20分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
ー | ー | 駐車場あり(無料) ※大型バスの進入不可 |

2.滋賀県
・河内風穴(かわちのかざあな)
霊仙山塊(りょうぜんさんかい)のカルスト地帯に位置する「河内風穴」は、関西でも有数の鍾乳洞風穴です。入口は高さ1メートルほどと小さめですが、内部は3層構造となっており、複雑に入り組んだ小洞が連なっています。その広さは総面積1544平方メートルにも及び、洞内の温度は年間を通じて12度から13度に保たれており、夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境。
1922年(大正11年)には観光用の松明が設置されます。
現在は、入口から約200メートルまでの1階と2階部分を見学することが可能です。
📍滋賀県犬上郡多賀町河内
アクセス:🚗彦根ICから車で約25分
🚃彦根駅 下車→🚗タクシーまたは車で約30分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・駐車場あり ・大雨/積雪時、臨時閉洞する場合あり |

・佐目風穴
滋賀県・多賀町にある鍾乳洞。
「佐目のこうもり穴」としての名称もあるようで、総延長は205メートル。駐車場にはトイレあり。
ケイビングツアーもあるようでした。
洞窟の周辺は雨が降ると陸路が断たれ、孤立することがある為、訪問の際は天候に十分注意が必要です。
📍滋賀県犬上郡多賀町佐目
アクセス:
🚃多賀大社前駅 下車→🚗タクシーまたは車で約12分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
なし(ツアー参加の場合は別途料金) | なし | 駐車場あり(トイレ有り) |

・頭蛇ノ洞窟
こちらのスポットに関しては情報がほぼありませんでした。訪れる際はご自身で十分にお調べ下さい。
ネット上に、天井部の岩が落下の危険がありそうという情報が記載されていました。
📍滋賀県東近江市茨川町
アクセス:🚃渕高駅 下車→🚗タクシーまたは車で約1時間30分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
ー | ー |
3.京都府
・質志鍾乳洞(しづし しょうにゅうどう)
京都府にある唯一の鍾乳洞である「質志鍾乳洞」は、総延長52.5メートル、高低差25.1メートルの竪穴型の洞窟。京都府の天然記念物に指定されています。
この鍾乳洞は、年間を通じて洞内の気温は12℃から15℃に保たれ、コキクガシラコウモリ等の重要な生息地でもあります。
洞内には天井が低い場所や急な階段があるため、スニーカーなどの動きやすい服装での来訪が推奨されます。なお、1月から2月の冬季は積雪やコウモリの冬眠保護を目的に閉園となりますので、訪問を計画する際には事前にHPで確認、問い合わせる等事前にご確認ください。
📍京都府船井郡京丹波町質志大崩12−1
アクセス:🚗京丹波みずほICから車で約10分
🚌JR嵯峨野線園部駅からバスで約30分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・駐車場あり |
・鬼の洞窟(おにのどうくつ)
鬼嶽稲荷神社の奥に続く道が「鬼の洞窟」へと繋がっています。
険しい山道なので杖が常備されており、よほど体力に自信のある方以外は利用した方が良いと思われます。このエリアは道に迷いやすく、遭難したケースもあり、2018年には命を落とされた方もいらっしゃいます。実際訪れた方の証言で、特に帰り道を見失いやすいという記載もありました。
鬼嶽稲荷神社から「鬼の洞窟」へは片道20〜30分ほどかかるらしいです。
山道かつ、斜面がきつい場所もあるそうなので、スニーカー装備、雨の日の後などは滑りやすいので訪れることは止めておいた方が良いでしょう。スパイクにロープ、ハーネス、カラビナ等の装備が必要との書き込みも見つけました。
ちなみに鬼嶽稲荷神社は雲海で有名なスポットで、時期になると混み合うそうです。
車で訪れる際の注意点としては、神社には専用の駐車場は用意されていないとのこと。
口コミ情報によると、訪れる方の多くは一度回転場で折り返し、下りの状態で駐車可能なスペースに順番に停めているという記載がありました。※山深い場所にあるので野生動物には注意が必要。
📍京都府福知山市大江町北原
アクセス:
🚌【福知山市営バス】(大江山の家線)山の家 下車、徒歩約1時間30分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
なし | なし |

4.大阪府
・磐船神社(いわふねじんじゃ)
磐船神社は「饒速日命(ニギハヤヒノミコト)」が天降った際に乗っていたとされる「天の磐船(アメノイワフネ)」をご神体とする神社。
この「天の磐船」は、高さ12メートルもの船のような形状の「磐座(いわくら)」です。
また、境内には古来から神道家や修験道の修行場として知られる岩窟があり、「岩窟めぐり」に参加することができます。※参加には年齢など一定の条件を満たしている必要あり。
この岩窟は、広々とした洞窟から、わずかに人一人がやっとの事で通れる狭い道(穴のようになっている)まであります。この岩窟を巡る体験そのものが「行」になると言われる所です。
岩窟めぐりを体験する際には、以下のルールを守る必要があります。
1、行衣(しろたすき)の着用(社務所で貸し出し)。
2、滑りにくい履物の利用(わらぞうりに履き替えます)。
3、年齢制限:10歳以上75歳未満の方に限ります。
4、飲酒後の参加不可。
5、天候や状況により中止:夜間、雨天、増水時には拝観ができません。
ちなみに岩窟めぐりをする為には申込書の記入が必要で、岩窟めぐりをする時は撮影禁止とのことです。(掲載時の情報)
境内無料ですが、岩窟めぐり:拝観料有料です。一人での拝観はNG。雨天拝観中止の可能性あり。
過去、死亡事故も発生している為、体力、身体能力に自信のない方は岩窟めぐりはお控え下さい。
📍大阪府交野市私市9丁目19−1
アクセス:
🚃京阪交野線 私市駅 から徒歩約1時間15分
🚃京阪交野線 私市駅 下車→🚗タクシーまたは車で約7分
🚌近鉄 生駒駅から【奈良交通バス】「北田原方面」行きに乗車、
終点 北田原バスターミナル 停留所 下車、徒歩約12分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・駐車場あり ・境内に数台、近隣に公園駐車場有 ・岩窟拝観休業日もあるとのこと。 |
・龍岩窟(りゅうがんくつ)
龍岩窟は交野地域の巨石群のひとつで、巨石が無造作に密集している隠れた名スポットです。
アクセスは獅子窟寺を背にして八丈岩を目指し、その右の道を進むと「龍岩窟」にたどり着くそうです。八丈岩から「月の輪の滝」への標識に従って進みます。
📍大阪府交野市私市
アクセス:
🚃京阪交野線 私市駅 から徒歩約40分
🚃京阪交野線 河内森駅 から徒歩約40分
🚃JR学研都市線 河内磐船駅 から徒歩約40分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
なし | なし |
5.兵庫県
・明延鉱山跡(あけのべこうざんあと)
明延鉱山(あけのべこうざん)は、かつて「日本一のスズ鉱山」として栄えていました。
坑道内は一年を通して12~13℃に保たれ、夏でもひんやりとした涼しさを感じられるスポットです。
予約制で案内ガイドによる解説付きの見学が可能(坑道の一部)で、4月から11月の第1日曜日までは、予約不要の日曜坑道見学会も開催されています。
更に、歴史的価値を認められた明延鉱山は「日本遺産」にも認定されました。
明延鉱山探検坑道は、観光化された鉱山の坑道と異なり、当時の姿を保っているそうです。
【坑道跡見学:注意事項】※記事掲載時点での情報
・「日曜坑道見学会」実施日以外は、必ず3日前までの予約が必要です。
┗概ね10名を超えるグループの場合は、要予約。
・坑道は狭く枝道もあり、ガイド無しでは入坑できません。
・坑道内ではヘルメット着用。(事業者側で準備)
・坑道内は年間を通じ12度前後なので、夏でも長袖の上着、長ズボン等をお勧めします。
・坑道は土道で水たまり等もあり、階段の上下もありますのでハイヒール等は危険。スニーカーなど履きなれた靴で来訪を。
※予約・お問い合わせ:あけのべ自然学校まで。
※日曜坑道見学会は、あけのべ憩いの家での受付。
📍兵庫県養父市大屋町明延
アクセス:🚗養父ICから車で約40分
🚗山崎ICから車で約1時間🚃JR山陰本線 八鹿駅 からバスで約1時間【全但バス(明延線)】
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・駐車場あり(無料) ・休校日: 土・日・祝日 (ご利用がない場合)/年末年始 ・冬季オフシーズンあり |

・青木間歩(あおきまぶ)
多田銀銅山遺跡で唯一、内部を体験できる公開坑道「青木間歩(あおきまぶ)」。
その名称は、この地域にアオキが茂っていたことに由来しているそうです。
坑道内では、江戸時代に手掘りで採掘された跡や、昭和に削岩機などの機械を使って掘削された坑道を見ることができます。
青木間歩を安全に見学いただくため、青木間歩の入り口と多田銀銅山悠久の館ではヘルメットを貸し出しているそうです。坑道内へのペットの同伴は不可。照明設備あり。
年に数回行われる坑道点検の際は閉鎖となります。
点検日については、ウェブサイトでお知らせがあるそうです。
📍兵庫県川辺郡猪名川町銀山
アクセス:
🚌【阪急バス】銀山口 停留所 下車、徒歩約20分
🚌【阪急バス】白金2丁目 停留所 下車、徒歩約20分
🚌【ふれあいバス】銀山公会堂前 停留所 下車、すぐ
料金 | 入洞時間 | 備考 |
なし | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・多田銀銅山悠久の館の駐車場あり ・見学不可日:年末年始、毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合はその翌日) |
・野島鍾乳洞(のじましょうにゅうどう)
淡路島北部に存在する、兵庫県唯一の鍾乳洞「野島鍾乳洞」。現在立ち入り禁止。
兵庫県民でも、この鍾乳洞の存在を知る人は多くないそうです。
野島鍾乳洞は牡蛎、フジツボ等の殻化石が最大10メートルも堆積した貝殻石灰岩の中に形成された鍾乳洞なのだそうです!非常に珍しい鍾乳洞という記述も見つけました。
立入禁止になる前に訪れた方の記述によると、中にはカマドウマがたくさん生息しているとの事です。
📍兵庫県淡路市野島常盤973
アクセス:
🚗淡路ICから車で約20分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
ー | ー | 現在、立入禁止 |
6.奈良県
・面不動鍾乳洞(めんふどう しょうにゅうどう)
標高878メートルの高地に位置する「面不動鍾乳洞(めんふどうしょうにゅうどう)」は、昭和8年に発見されました。5年という歳月をかけて発掘された貴重な鍾乳洞です。
洞内の総延長は約280メートルで、年間を通じて平均気温は8℃。夏はひんやり涼しく、冬は暖かく感じられる快適な空間です。鍾乳洞は洞川の町を見渡せる高所にあり、「ドロッコ」と呼ばれるモノレールでアクセス可能です。
洞川エリアは石灰岩を含む水成岩地帯であり、かつて現在集落のある一帯が巨大な鍾乳洞だったと考えられています。その一部が崩れ、現在の鍾乳洞がその末端部分として残ったと推測されています。
特に「ストロー鍾乳管」と呼ばれるストロー状の鍾乳石は非常に貴重です。
📍奈良県吉野郡天川村洞川673−89
アクセス:
🚗南阪奈道路橿原ICから車で約1時間20分
🚌近鉄下市口駅→【奈良交通バス】洞川温泉行きで1時間15分 乗車
洞川温泉 停留所 下車、徒歩約15分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・駐車場あり(7台) |

・五代松鍾乳洞(ごよまつ しょうにゅうどう)
五代松鍾乳洞は、赤井五代松翁が発見し、私財を投じて整備した鍾乳洞。
奥行きが80メートル以上あり、大小さまざまな鍾乳石が点在しています。20~30センチの小さなものから、3~4メートルにもおよぶ大きなものまで多彩で、中でも「大黄金柱」と名付けられた最大の石柱は高さ8メートルにも達します。
鍾乳洞の麓には、環境省の「名水百選」にも選ばれた「ごろごろ水」が湧き出ている為、湧水を味わうことも可能です。
鍾乳洞受付:ごろごろ茶屋
📍奈良県吉野郡天川村洞川686−139
アクセス:
🚗橿原北ICから車で約1時間10分
🚌近鉄下市口駅→【奈良交通バス】洞川温泉行きで1時間15分 乗車
洞川温泉 停留所 下車、徒歩約40分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・駐車場あり:20台/有料 ・定休日:水曜、荒天時、12月~3月中旬 |

・不動窟鍾乳洞(ふどうくつ しょうにゅうどう)
奈良県指定文化財天然記念物の「不動窟鍾乳洞」は、修験道の開祖とされる役行者が約1300年前に発見したと伝えられる神秘的な場所です。裏行場としても知られ、洞内には不動明王が祀られています。
鍾乳洞内は全長約140メートル、平均気温は13℃で、夏は涼しく冬は暖かく感じられます。
入り口から第1~第4窟があり「母の胎内くぐり」「大天井」「小天井」「三途の川」などの名がつけられているそうです。「不動の滝」も見どころの一つですが、この水がどこから来て、どこへ流れ出ているのかは、わかっていないそうです。この滝は、やまとの水(名水百選)にも選ばれ、一口飲むと「健康で安らかな人生を送れる」と長寿水としても親しまれています。学術的にも貴重な鍾乳洞です。
📍奈良県吉野郡川上村柏木 不動窟(バス
アクセス:
🚗大和上市駅 から車で約35分
🚌大和上市駅→【奈良交通バス】下桑原 行きで1時間10分 乗車
不動窟 停留所 下車、すぐ
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・ペット同伴不可 ・定休日:月・火曜日 ※祝日・祭日は営業 定休日が祝日・祭日の場合は営業、振替休日あり ※天候等により臨時休業あり |
・奈良県吉野蟷螂の岩屋(とうろうのいわや)
修行僧たちの厳しい修行の場として知られる「蟷螂の岩屋」。
その名の通り、まるでカマキリのように体を低くしなければ奥へ進むことができません。
洞内の奥には水温6度の泉が湧き出しており、この場所ではかつて護摩行が行われていたと伝えられています。
※冬季は休業という記載を目にしましたが、別サイトによると通年営業しているといった情報も目にしましたので、冬季の営業についてはご自身にてお問い合わせください。
※料金は蟷螂の岩屋・蝙蝠の岩屋共通。
📍奈良県吉野郡天川村洞川643
アクセス:
🚌近鉄吉野線下市口駅→【奈良交通】洞川温泉行きで1時間30分 乗車
終点:洞川温泉 停留所 下車、徒歩約25分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・冬季休業(?) |

・蝙蝠の岩屋(こうもりのいわや)
蝙蝠の窟(こうもりのいわや)は、今から約1300年前の飛鳥時代、修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が、一時的な住まいとして籠り修行を行った場所です。
当時は「籠り(こもり)の岩屋」と呼ばれていましたが、いつの時代からか洞内に生息するコウモリにちなみ、「蝙蝠の窟」と呼ばれるようになりました。
かつては多くのコウモリが生息していたようですが、近年ではその数は減っているとのことです。
※料金は蟷螂の岩屋・蝙蝠の岩屋共通。
📍奈良県吉野郡天川村洞川
アクセス:
🚌近鉄吉野線下市口駅→【奈良交通】洞川温泉行きで1時間30分 乗車
終点:洞川温泉 停留所 下車、徒歩約25分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・冬季休業(?) |
・奥之院石窟
奈良県明日香村の東にある岡寺。「奥之院石窟」は岡寺の敷地内にあります。
別称「弥勒の窟」とも呼ばれ、岡寺の奥へと進むと「奥之院石窟」があり、石窟の奥には、弥勒菩薩坐像が祀られています。
本堂内陣の一般内拝期間は4月~12月の間とのことですが、4月~12月の間でも、法要や行事などの為に一般の内拝を一時ご遠慮頂く事があるそうです。お確かめの上、ご訪問ください。
📍奈良県高市郡明日香村岡
アクセス:
🚌近鉄 橿原神宮前駅(東口)【奈良交通】岡寺前 停留所 下車、徒歩約10分
🚗天理ICから車で約40分
🚃近鉄 飛鳥駅 から徒歩約51分
※『近鉄 岡寺駅』で降りてしまうと、バス・タクシーなどがないため、『近鉄 橿原神宮前駅』または『近鉄 飛鳥駅』をご利用頂くことがおすすめです。
料金 | 入山時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・岡寺に駐車スペースあり。 (岡寺の駐車スペースは交互通行も難しい非常に細い道となっており、少々難易度が高いとのこと) |

・地獄谷石窟仏(じごくだにせっくつぶつ)
奈良奥山に佇む「地獄谷石窟仏」。古くから「聖人窟」の名で親しまれてきました。
岩をくり抜いて造られた石窟内には、釈迦如来像を中心に、薬師如来、十一面観音、如意輪観音、阿弥陀如来坐像、千手観音といった複数の仏像が刻まれています。
平安時代に彫られたと考えられ、歴史の重みを感じさせる貴重な石仏群です。
現在は保存のため、網越しに見学する形となっています。
📍奈良県奈良市白毫寺町
アクセス:
🚌奈良駅【市内循環バス】からバスで10分乗車→破石町 停留所 下車、徒歩約90分
料金 | 入山時間 | 備考 |
なし | なし |
7.和歌山県
・三段壁洞窟(さんだんべき どうくつ)
三段壁洞窟は、平安時代、源平合戦で名を馳せた熊野水軍が船を隠したという伝説が残る、歴史と自然が融合した神秘的な洞窟です。
地上からは、約24秒のエレベーターで地下36メートルの洞窟へと降りていきます。
高さ約50メートルから60メートルの断崖絶壁が、そそり立つ様はまさに圧巻です。
📍和歌山県西牟婁郡白浜町2927−52
アクセス:
🚗南紀白浜空港から車で約6分
🚗紀勢自動車道 南紀白浜ICから車で約15分
🚗JR紀勢本線 白浜駅 から車で約20分
🚌バス停 三段壁 停留所 下車、徒歩約5分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・年中無休 ・ペット同伴可 (抱っこやケージに入れる等で可) ・車椅子、ベビーカー可 |
・戸津井鍾乳洞(とつい しょうにゅうどう)
和歌山県由良町にある戸津井鍾乳洞は、2億5000万年以上前のペルム紀に形成された石灰洞穴です。
白崎海洋公園から衣奈方面の高台に位置しています。
全長は100メートルで、洞内は年間を通して約15度に保たれているので、夏は避暑地としても人気があるそうです。
※備考の情報は参考までに留めておいてください。
訪問前にお問い合わせされるか、各自でご確認いただくようお願いします。
📍和歌山県日高郡由良町戸津井646
アクセス:
🚗JRきのくに線 紀伊由良駅 から車で約12分
🚗阪和自動車道 広川ICから車で約22分
🚌JRきのくに線 紀伊由良駅 【中紀バス小引線】からバスで約11分乗車→戸津井 停留所 下車、徒歩約20分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | 有り:公式HP等でご確認下さい。 | ・開園日:土/日曜/祝日 ※ただし、町内小中学校の 春休み(3/25~4/7) 夏休み(7/21~8/26) 冬休み(12/25~28、1/3~1/6) 期間中は、平日も開洞。 ※年末年始は休園 |
・鳥毛洞窟(とりげどうくつ)
和歌山県白浜町の志原海岸に位置する鳥毛洞窟は、干潮時のみ姿をあらわす神秘的な海蝕洞です。
道の駅「志原海岸」から徒歩約15分でアクセスでき、2つの大きな穴が特徴的な洞窟は、自然の力強さを感じさせてくれます。
南紀熊野ジオパークに認定されている志原海岸、鳥毛洞窟は干潮時(潮位80センチメートル以下を目安)にのみ訪れることが可能ですので、事前に潮位を確認してから訪問するのがおすすめです。
景勝地なので通常見学は無料ですが、有料ツアーも実施されているとの事です。
※洞窟内は崩落の恐れがあり、危険です。
📍和歌山県西牟婁郡白浜町日置
アクセス:
🚗JR紀勢本線 紀伊日置駅 から車で約10分
🚗紀勢自動車道 日置ICから車で約5分
🚌JR 白浜駅【明光バス】から「日置駅」行きで29分乗車→奥志原 停留所 下車、徒歩約12分
料金 | 入洞時間 | 備考 |
景勝地の為、なし ただしツアー参加の場合:有料 | なし | 干潮時のみ、渡る事が可能 |

・ホテル浦島(うらしま)
【番外編】和歌山県南紀勝浦のホテル浦島には、2つの洞窟温泉があります。
その一つが「忘帰洞」。荒波が作り出した巨大な洞窟を利用したこの温泉は、紀州藩主・徳川頼倫公が「帰るのを忘れさせるほど」と絶賛したことで知られています。
間口25メートル、奥行き50メートル、高さ15メートルの広さを誇る洞窟内で、波の音を間近に聞きながら湯浴みを楽しめます。
そしてもう一つが「玄武洞」。こちらも自然の洞窟を利用した温泉で、湯に浸かりながら太平洋の絶景を眺めることができます。館内には他にも異なる源泉の温泉があり、湯めぐりを満喫できます。
📍和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165−2
アクセス:
🚃JR紀伊勝浦駅からホテル浦島送迎船乗場まで徒歩約6分→⛴️専用船5分
※送迎船は緊急点検や悪天候等の状況によって運航を停止することもあり、その場合はシャトルバスにて送迎して頂けるとのことです。
🚃JR紀伊勝浦駅から桟橋まで徒歩約6分→🚌シャトルバスにて送迎
公共交通機関でお越しの場合「ホテル浦島へは、JR紀伊勝浦駅から勝浦港・観光桟橋(JR紀伊勝浦駅より徒歩約6分)までお越し頂き、送迎船でのご入館となります。」
🚗野大泊ICから車で専用駐車場まで約1時間
🚗すさみ南ICから車で専用駐車場まで約1時間10分
🚗新宮市から車で専用駐車場まで約20分
車での訪問の場合、専用駐車場はホテルの近くにはなく【ホテル浦島駐車場】に留め置きし、
専用駐車場からは、シャトルバスにてホテルまで送迎してくれるとの事です。
料金 | 入洞時間 | 備考 |
有り:公式HP等でご確認下さい。 | ※ホテルの洞窟温泉の 入浴時間をご確認ください。 | ・日帰り入浴可能 ・400台(無料)/駐車場は、 ホテルより離れた場所に有り |
さいごに
今回紹介させて頂いた洞窟や鍾乳洞は、日本各地に散らばる神秘的な自然財産だと言えるのではないでしょうか。
訪れる際には、安全に十分注意しながら探索を!!
装備や天候の確認はもちろん、ガイドさんがいる場合はガイドさんの指示に従ってください。
自然が作り出した壮大な景観を見るべく、新たな冒険の第一歩を。